ジャバラ通信
ジャバラ通信 vol.21
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ジャバラ通信 vol.21 2022.8.10
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いつもお世話になっております。株式会社ジャバラでございます。
熱中症危険レベルの警戒アラートが発信される日々が続いております。暑さを避けて、こまめに水分補給をおこなっていただきますよう。
では、本日もジャバラ通信をお届けします。
【レジリエンス ヒュー・ハー氏】
「身体の一部分が失われたことを、機会だとみなしました。何かを生み出すための、新たなパレットだと考えたのです」
全米一のロッククライマーであったヒュー・ハー氏は、17歳のときに、雪山で遭難、凍傷により、両足のひざ下を切断しました。医師から、もう二度と
ロッククライミングはできないと言われたにもかかわらず、彼は、地元の機械工場でゴムと金属、木材からオリジナルの義足を製作し、1年後に、ふたたび
ロッククライミングに挑戦します。その義足は、岩場の狭い場所にもホールドが可能で、脚を切断する前よりもさらに、ロッククライマーとしての能力を
向上させ、周囲の健常なクライマーがうらやましがるほどでした。
ヒュー・ハー氏はそこにとどまらず、よりよい義足を製作するためには工学知識が必要と感じ、MITとハーバード大学で学位をとり、MITメディアラボの
教授になり、エクストリームバイオニクス・センターを設立し、ウェアラブルロボット(バイオニック義肢)の研究・開発をおこないます。
そして、電圧を加えると収縮するカーボンナノチューブを使った人工筋肉を、ブレイン・マシン・インターフェーステクノロジによって、まるで自分の
脚のように、脳波で動かすことのできる義足を開発します。
TED:広める価値のあるアイデア ヒュー・ハー
https://www.youtube.com/watch?v=CDsNZJTWw0w(広告をスキップしてください)
バイオニック マン: ヒュー・ハー氏が次世代のロボット義肢で前進する未来
https://redshift.autodesk.co.jp/hugh-herr-robotic-legs/
レジリエンスは、ふりかかった困難を、災難や障害ではなく、自分に与えられたアドバンテージやチャンスと捉えることから始まるのかもしれません。
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当社技術のご紹介
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■FEM(有限要素法)解析
構造計算の手法として、FEM(有限要素法)解析が広く使われていますが、ゴムなどの弾性体構造の解析は容易ではありませんでした。
当社で製作するジャバラにはゴム引布という膜材料を使用する製品があります。ゴム引布は、高強度織物の両面に高機能合成ゴムをコーティングしたものです。
このような膜材料を使用するジャバラの構造計算は膜構造の設計となり、従来は手計算で実施し、試作製作・試験・検証、というプロセスを踏んでいました。
特に開発品の場合はこのプロセスを何度も繰り返して製品を作り上げていました。
当社では従来の線形構造解析ソフトに加えて、新たに非線形構造解析ソフトを導入し、複雑な構造(断面)の弾性材料についても、従来踏んでいた開発プロセスを
大幅に短縮して開発品を世に送り出すことが可能になっています。
お客様のなかには、斬新なジャバラ(カバー)の設計検討を断られて、貴社製品の設計を断念されたといったことはないでしょうか。
もし、そのようなことがあれば、一度当社営業担当者にひと声お掛け下さい。
お客様の製品に貢献する画期的なジャバラ(カバー)を作ることが出来るかもしれません。斬新な困りごと、お待ちしております。
では、次回通信をお楽しみに。
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