コラム

ジャバラによるバリューエンジニアリング(価値工学)

 当社には、鉄道車両床下のモーターを冷やす空気取り入れ口に設置する「たわみ風道」という製品があります。
 昭和40年代から採用されておりますが、永く採用されるためには時代とともに多様化・高度化していく顧客要求に対し、常に製品を見直し、価値を高めていく努力を続けてまいりました。

 「たわみ風道」はメンテナンスが困難な車体と台車の狭いスペースにあるため、部品脱着の作業が簡単になるようワンタッチバンドの締結構造を設計に盛り込み、台車を切り離す作業も簡易化されました。また、分離式フランジの再利用が可能となったことで廃棄物の削減にもつながりました。

 現場の作業性向上、メンテナンスコストの削減や資源の有効活用につながるこの事例は、公益社団法人日本VE(バリュー・エンジニアリング)協会が開催する全国大会でJR西日本殿が改善事例として御発表されるなど、顧客満足度の高い「価値向上の技術」として認められた、社会にも貢献できた製品といえます。

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