ダム浄化物語 その2

ダム浄化物語 その2

深層曝気のシステム

曝気システムは、空気圧縮装置と湖底の水を循環させる2本の太い管と、やじろべえ構造の浮上槽で構成されています。(図1)
このシステムは、湖底に圧縮空気を送りこみ上昇管に通して上昇水流を作り、さらに下降管を通して再び湖の底にもどすプロセスで、湖水を浄化するシステムです。ジャバラは水流をつくる上昇管・下降管で使われています。(図2)

ジャバラの働き

曝気システムは、圧縮空気を送りこんで、湖水の温度躍層を破壊することなく、湖底の水を上昇させ余った空気を放散した後、 酸素の含まれた新鮮な水を深層(湖底)に送りかえして水質を浄化しますが、この時、技術面の大きな課題は、酸素を含んだ水をいかに効率よく回流できるかということです。効率向上には、気泡の大きさや、形状や通気量が影響します。(図3)
また、空気の上昇する速度もたいへん重要な要素になります。そしてこうした最適な気泡を形成するために、ジャバラの設計が大きなポイントになっているのです。
もちろんジャバラは、湖水の吹込みに最適に設計されなければなりませんが、水質改善にはたす役割は、もっと高度で複雑なたくさんの課題をもっていました。
わたしたちは、こうした課題に取り組みながら、さまざまなダムで水質浄化プロジェクトを完成させてきたのです。
次回は、深層曝気装置が活躍している各地のダムを紹介します。

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