粉粒体輸送用ジャバラについて

粉粒体輸送用ジャバラについて

はじめに

粉体には、鉱物、化成品、セラミックス、金属粉、食品、医薬品と様々のものがあり、その流体の特徴に合せたジャバラを設計する必要があります。
また粉体の輸送において、閉塞が起れば、粉体プラント機能を損失してしまうため、粉体プラントの一部を担うジャバラも高い信頼性が求められます。

目的・用途

①フレキシブルジョイント
建物、橋梁の排水配管継手や各種製造ライン配管継手に使用される。伸縮・軸差が大きく、熱膨張による配管の伸縮及び変位に対応し、配管に無理を与えず、振動や騒音を吸収することを目的とされる。
〈用途〉
・粉粒体輸送配管継手
・地中埋設管継手
・硫酸製造プラント配管継手
・真空脱ガス装置伸縮継手
・石膏スラリー配管継手
・塩素ガス配管継手
・下水処理配管伸縮管
・酸洗ライン配管継手
・純粋製造ライン配管継手
・ルーツブロワー振動絶縁継手
②粉体積み込み用シュートジャバラ
穀物などの粉粒体を船へ積み込む時に使用され、内部粉粒体の飛散防止、不純物の混入を防ぐ。また、積載による船の昇降、波や風による揺動を吸収する事を目的とされる。
粉粒体としては、セメント粉、アルミナ粉、ナイロン(繊維原料チップ)、木材チップ、石炭、鉄鉱石、小麦等穀物が挙げられる。

要求性能

①フレキシブルジョイント
・配管の振動に追随する柔軟性
・高温の内容物に耐える耐熱性
・水流などに耐える耐圧・耐減圧性能
・耐衝撃性
・屋外や埋設も可能な耐候性
・化学薬品、溶剤にも変化しない耐薬品性
・耐油性
・耐水性
・ジェットノズル噴射圧力にも耐える強度
②粉体積み込み用シュートジャバラ
・重量や積載時における横振れ防止粉体の摩擦熱に耐える高温耐久性
・屋外などの過酷な条件に耐える耐候性
・粉体の磨耗によって発生する静電気防止対策
・磨耗しても有害物質が混入しない安全対策
・粉粒体のつまりを防ぐために、座屈防止設計

構造

一般的にフレキシブルジョイント、シュートジャバラはボディ、ホネ、フランジにより構成される。ボディ部の素材としては主にゴム引布を使用しており、ゴムの種類にもクロロプレン、クロロスルフォン化ポリエチレン、ニトリル、シリコン、ウレタン、フッ素、EPDM、ブチル等多品種あり使用する環境(耐候性、圧力、温度、浸透、流体等)の影響を考慮した材質を選定しなければならない。またボディを構成品にすることで、外面は耐候性のある材質を用い、内面には耐薬品性のある材質と、性質の異なるもの同士の組合せも可能である。
また成型品ではないため、多品種小ロットの製作が可能で、様々な取付け形状に合せることができる。

ゴムの主な特徴

・クロロプレン
耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐薬品性など平均した性質をもつ
・クロロスルフォン化ポリエチレン
耐老化性、耐オゾン性、耐候性、耐薬品性、耐摩耗性、機械特性などに優れる
・ニトリル
耐油性、耐摩耗性、耐老化性がよい
・シリコン
高度の耐熱性と耐寒性をもっている
・ウレタン
力学的強度が優れている
・フッ素
最高の耐熱性と耐薬品性をもっている
・EPDM
耐老化性、耐オゾン性、極性液体に対する抵抗性、電気的性質がよい
・ブチル
耐候性、耐オゾン性、対ガス透過性がよく、極性溶剤に耐える

製品例

①フレキシブルジョイント
・スリーブ構造
 内部にスリーブを入れることで粉体のつまりを防ぐ。スリーブタイプは形状的に粉体のつまりが少ないが、ジャバラに大きな動きがある場合はスリーブが干渉するため使用状況が制限される。
・PTFEフィルム非粘着ボディ構造
ボディ内面にPTFEを貼合せしホネ材にはライニング加工をすることで粉体のつまりを防止。
②粉体積み込み用シュートジャバラ
ボディ材にアース線を取り付けることで、粉体の摩擦によって発生する静電気を抑制している。
またブロック構造になっており破損した箇所のみの交換も可能。

関連製品

形態別

・フライアッシュシュート   ・穀物等粉体シュート

用途別

・フライアッシュシュート   ・穀物等粉体シュート

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