ジャバラ通信
ジャバラ通信 vol.27
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ジャバラ通信 vol.27 2023.2.15
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いつもお世話になっております。株式会社ジャバラでございます。
本日もジャバラ通信をお届けします。
【スペースジェット開発中止】
三菱重工業は2月7日、開発に15年をかけて1兆円(含む国費500億円)の資金を投じた国産ジェット旅客機スペースジェットの開発中止決定を発表しました。
なぜ、三菱重工業は開発を断念せざるをえなかったのでしょうか。
株主に向けた2022年度第三四半期決算説明資料にある、中止理由を要約すると
・脱炭素対応ほか技術面の要見直し
・海外パートナーからの協力困難
・機体サイズほか市場への適合困難
・資金不足
といった問題が報告されています。
直接の要因として、「型式証明」の問題が浮上してきます。
型式証明は、量産航空機の機体の安全性に問題がないことを示すもので、
・図面や解析書、検討書などの設計プロセス
・製造の各工程や品質保証の管理体制は設計を適切に具現化しうるか
・試作機の飛行試験で設計仕様の実現確認
について、航空機の販売先の国が審査し証明書を発行します。
これには、相当の時間と手間を要し、膨大な費用がかかります。
スペースジェットは、国土交通省航空局(JCAB)の型式証明と連邦航空局(FAA)の型式証明の同時取得を目指しました。
久しく型式証明を発行していないJCABは急遽、FAAの技術を学びます。
三菱重工業は JCABとすり合わせのうえ、設計を進め、JCAB の型式証明を取得しますが、FAA からの合格を取得することはできませんでした。
断念の原因をより端的にいうと、
・日本(JCAB)の型式証明基準が国際基準を満たしていない
・「完成形を見据えるプロデューサー」不在のプロジェクトであった
の2点につきるように思います。
空は一国のものではなく、まさに one world ということでしょうか。
失敗はただ失敗で終わらせるのではなく、次の飛躍への糧としたいものです。
航空機の型式証明について (公財)航空機国際共同開発促進基金
http://www.iadf.or.jp/document/pdf/22-2.pdf
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当社製品のご紹介
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■配管用フレキ
化学工場の機械設備には欠かせない、配管用フレキ。
配管用フレキには、用途によって様々な種類・形状・材質があります。
当社が取扱っているのは、ゴム製(非金属)のフレキです。
ゴム製のフレキは、金属製フレキのような強固さありませんが、伸縮性・変位吸収等に優れ、柔軟性が高いことが最大の特徴です。
主な目的としては、配管の偏心吸収、熱膨張の吸収、振動・圧力の吸収です。
本体素材は、特殊積層構造のCRゴムを採用し、強度と柔軟性を兼ね備えています。
CRゴム以外にも、ご使用環境により、フッ素ゴム、シリコンゴム、ブチルゴム等の素材もご用意しています。
また、当社は配管用フレキの技術を生かし、道路用配管フレキ(ドレシー)も取り扱っています。
当社は全て受注生産のメーカーです。
製品の延命等、お困りごとございましたらご連絡下さい。
では、次回通信をお楽しみに。
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