ジャバラ通信

ジャバラ通信 vol.31

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ジャバラ通信 vol.31     2023.6.15
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 いつもお世話になっております。株式会社ジャバラでございます。
本日もジャバラ通信をお届けします。

【革新的がん治療の特許競争力】
 2023/6/14 日経新聞速報から、
 パテント/リザルトによると、
革新的がん治療の特許競争力で日本が首位になったそうです。

 「重粒子線治療」「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」「光免疫療法」が紹介されています。それぞれを以下、概観します。

■重粒子線療法
 ・重粒子線(炭素イオン線)は、限局性固形がんに適した放射線治療の一つで、X線、ガンマ線、中性子線よりもがん病巣を集中
  攻撃できるとともに、がん細胞以外の身体へのダメージを低く押さえることができる。また、陽子線よりも標的外への拡散を
  抑制可能。
 ・身体への負担を最小限に、がんの短期集中治療が可能。
 ・ただし、胃や大腸など不規則に動く臓器のがんは対象外となる。
 ・2022年4月1日保険適用が拡大。

 重粒子線治療とは 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 QST病院
 https://www.nirs.qst.go.jp/hospital/radiotherapy/carbonion.php

■ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)
 ・がん細胞に集積する特性を持つホウ素化合物を投与し、体外から中性子線を照射してがん細胞を破壊する放射線治療の一つ。
 ・身体への負担を最小限に、原則1回の照射でがんの短期集中治療が可能。
 ・ホウ素投与時点で、治療効果の予測が可能。
 ・2020年6月から保険適用。

 市民公開セミナー わかるBNCT講座 関西BNCT共同医療センター
 https://www.ompu.ac.jp/kbmc/about_bnct_movies.html

■光免疫療法
 ・がん細胞のみに付着する薬剤を投与し、光(近赤外線)を照射することで、薬剤が光に反応してがん細胞のみを破壊する治療法。
 ・身体への負担を最小限に、がんの短期集中治療が可能。
 ・光免疫療法によって破壊されたがん細胞からばらまかれたがん抗原を周囲の免疫細胞が認識・活性化されることで、がん再発の
  抑制が期待できる。
 ・2020年9月に日本で承認、2021年1月から保険適用。
 ・現在、光免疫療法の対象となっているのは、切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部がん(口腔がん、舌がん、咽頭がん、
  喉頭がんなど)で、化学療法や放射線療法など、従来のがん治療が受けられる場合はそちらが優先的に行われ、効果がなかった
  場合に光免疫療法の適応となる。
 ・ただし、保険適用にならない高額治療を推奨する医療機関には、注意が必要。

 がん光免疫療法全般に関する Q&A 国立がん研究センター
 https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/topics/2022/NCCHE_AlluminoxQA_20220704.pdf

 身体への負担を最小限にし、患者のQOLを保持する。
中国や米国を押さえて日本の医療技術が目指すところを象徴しているのかもしれません。

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当社製品のご紹介
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■空港・港湾用伸縮式誘導通路 のご紹介
 現在、各自治体や民間企業では、コロナ前以上の水準で観光客を集客すべく、多様な取組みが行なわれております。

 当社で製作納入している飛行機やフェリーと旅客ターミナルを結ぶ伸縮通路もその取組みの一つといえます。
伸縮通路は、全天候型で快適な空間づくりや保安面にも貢献しております。
必要な時に伸ばし、不必要な時は縮ませて保管。
今回、パンタ構造を見直すことで、重機や牽引車を使わなくても、人力でもスムーズに開閉でき、とても便利とのお声をいただいて
おります。

伸縮式誘導通路(PBR)
 https://jabara.co.jp/field/airport/

 コロナ前2019年の日本への国際線直行便数は1週間に約5,000便、訪日クルーズ旅客数は215.3万人と、2019年までの3年連続で
200万人を超える規模でした。
 アフターコロナの昨今、コロナ前の旅客数に戻すべく、地方空港や港を含む日本国内空港への海外からの航空路線の新規路線の
就航拡大や、クルーズを活用した日本各地へのさらなる訪日旅行手段の多様化が欠かせず、各自治体並びに民間企業など多くの
関係者が協働体制を構築しております。

 京都舞鶴港においては「(一社)京都府北部地域連携都市圏振興社(通称:海の京都 DMO)」の取り組みがあります。
 海の京都 DMO は平成 28 年に京都府及び北部 7 都市(福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町)が
連携し、地域主導によるブランド観光圏を形成するために設立され、京都府北部地域全体が一体となって広域観光マネジメントを
行っております。
 京都舞鶴港においては、港湾を管理する京都府と舞鶴市が積極的にクルーズ誘致を行う中で、地域の魅力を伝える海の京都 DMO
と連携することで、船社に高評価を得ており、さらに、受入側のツアー商品提案や観光地の地元との調整までを行っておられます。
 その舞鶴港にも、旅客をスムーズに受入れできるようにするため、保安面を向上させるため、弊社の伸縮通路がお役に立っている
こともうれしい限りです。

 では、次回通信をお楽しみに。






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