ジャバラ通信

ジャバラ通信 vol.44

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ジャバラ通信 vol.44     2024.7.15
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 いつもお世話になっております。株式会社ジャバラでございます。
本日もジャバラ通信をお届けします。

【ABC原価計算】
 企業会計は、財務会計と管理会計の2つに分類されます。
 財務会計は、決算書など過去の実績を社外の利害関係者に公表することを目的とするもので、ルールが厳密に決まっていて、
誰が作成してもほぼ同じものができあがります。
 管理会計は、予算管理、原価管理、経営分析、資金繰り管理の4つに分類され、将来の経営判断のために社内向けに作成し、
それぞれ自社に合った形式で運用管理されます。

 製品分類の損益はどうなっているか。生産チームに効率化の設備投資をしたいが妥当な予算はいくらか。新製品の開発費は
いくら投入できるか。営業人材をいつ増員するか。といった判断を行なうには、管理会計を駆使することになります。

 受注生産型の会社で無数の製品種類がある場合、どう分析しましょう。まずは、「分割して統治せよ(出典のもとは離間の計の
意味でしたが)」と、生産チームで分けるや製品分類で分けるのように10件程度までになるように分類し、個別製品を各分類に
割り当てます。それぞれの分類について、材料費、経費、生産人件費、専用機械装置の償却費などの直接費を求めます。
ここまでは機械的に行えます。次に、管理部門の人件費、共通の設備費用(減価償却費、メンテ費用)、管理費用などの間接費を
各分類に配賦しますが、ここで、安易に売上高や直接人件費をもとに間接費を割り振ってしまうと、実態を見誤ります。
売上高の多いものや直接人件費の多いものが必ずしも間接費を消費しているとは限らないからです。そこで、配賦基準を実態に
併せて可変に対応します。設計費用は直接費化する、管理部事務に関わる費用は伝票枚数で、工場の償却費は生産面積で、荷造り
運賃は出荷梱包数で、福利厚生費は人員数で、といった具合に配賦していって、分類別の損益を算出します。
 この配賦方法を、活動基準原価計算(Activity based costing)、ABC原価計算といいます。
 ドラッカーは、プロセスの原価の可視化とともに非付加価値原価の可視化の重要性を訴え、ABC原価計算の必要性を提唱して
いました。
 当社では以前から間接費の配賦をABC原価計算と同様の方法で行なっており、毎月、型別損益といわれるものを出して、各生産
チーム、各営業所、各設計の評価を行ない、投資決定やカイゼンのPDCAを回しています。
後にABC原価計算があることを知って驚いたものです。

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当社で使用する材料のご紹介 ゴム編
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■ジャバラに採用されている材料 ゴム

★ゴムの種類・特性について 第2弾!

ゴムには様々な種類があり用途に応じて適したゴムを使用する必要があります。
それでは代表的なゴムを数回に分けてご案内いたします!

・フッ素ゴム(FKM)
フッ素ゴムは、耐油性、耐化学薬品性、耐熱性、耐炎性、耐候性、耐オゾン性など他の合成ゴムとは比べ物にならない高品質の
合成ゴムです。
優れた特性を持つため、食品、薬品、医療品などの製造部品、設備などで多く使われています。

・シリコンゴム(SI)
耐熱性をはじめ、耐水性、耐薬品性、耐候性、耐オゾン性、耐寒性に優れているため、食品、薬品、医療品などの部品をはじめ、
製造現場でも多く使われています。

・ウレタンゴム(U)
ウレタンゴムは、耐摩耗性、耐候性、耐油性に優れていて、大きな荷重負荷能力と優れた反発弾性がある合成ゴムです。
耐磨耗性が優れ、反発弾性に優れた特性を持つため、耐荷重が求められる車輪として多く使用されています。

現在、ご使用されているジャバラ製品などのゴム部品で気になるようなところがあれば、見直しされては如何でしょうか。
お問い合わせ頂ければ、担当者が適切なご提案を差し上げます。

 では、次回通信をお楽しみに。






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