ジャバラ通信

ジャバラ通信 vol.56

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ジャバラ通信 vol56     2025.7.15
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 いつもお世話になっております。株式会社ジャバラでございます。
本日もジャバラ通信をお届けします。

【トウ小平の慧眼】(トウの文字がJISX0208外のためカタカナ表記にしています)

 中国約50年前の改革開放の際、トウ小平は、レアアースを戦略物資と位置づけ、特に希少な重希土類の生産を推進しました。
後に「中東には石油があり、中国にはレアアースがある」と語っています。
現在、中国のレアアース産出量の世界シェアは約7割、鉱石からの精練ではシェア9割、レアアース磁石生産は8割超に及んでおり、
ご存じのように中国はすでに対立国との交渉カードとして利用しています。

 2013年に東大の加藤泰浩教授研究グループが日本の南鳥島沖の排他的経済水域(EEZ)内で、高濃度のレアアース泥を発見しました。
それから10年が経過しましたが、東大、東亜建設工業、民間の日本財団で開発を進めており、この間、東大の研究グループへの
寄付金の総額は1億2百万円でしかありません。
政府は、遅まきながら2025年に、レアアース泥の開発に注力する方針を打ち出し、2028年の社会実装に向けて、海洋開発機構が、
2026年1月に試験掘削を開始する予定です。

 防衛省は、中国海軍空母が6月7日に南鳥島沖EEZ内を航行したと発表しました。
なお、南鳥島は、地球温暖化による海面上昇で水没が危ぶまれており、水没した場合は、EEZは認められなくなります。
こちらについては、政府は2010年に低潮線保全基本計画を閣議決定し、「南鳥島特定離島港湾施設整備事業」として、国交省主導
プロジェクトが遂行中のようです。

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当社ジャバラのご紹介
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■欧州規格EN45545-2適用タワミ風道
 当社の鉄道車輌部門は昭和43年に旧国鉄様へ「タワミ風道」を納入したことからスタート致しました。
当時、それまでのタワミ風道は牛革製で作られており、コストが高く、耐久性にも課題があったため、ゴム引布を扱っていた
当社に製作の依頼を頂きました。
これを受けて、ゴム引布製のタワミ風道を当社が製作・納入し、以降、鉄道分野への本格的な取組みが始まりました。

現在では輸出車両用として、欧州規格EN45545-2 R7 HL3に適用する材料でタワミ風道を製作納入するまでに至っています。

欧州規格EN45545-2で要求される試験は以下の通りです。

・火炎伝播試験(ISO 5658-2)
・コーンカロリー試験(ISO 5660-1)
・発煙性試験(ISO 5659-2)
・毒性試験(EN17084 Method1)

通常、タワミ風道で採用するゴム引布ではEN45545-2に適用することは難しく特別なゴム引布を採用して欧州規格EN45545-2に
適用することに成功しました。

ジャバラは国内市場だけではなく、海外市場にも販路拡大を目指し、日々商品開発を実施しています。

 では、次回通信をお楽しみに。






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