ジャバラ通信

ジャバラ通信 vol.57

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ジャバラ通信 vol57     2025.8.18
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 いつもお世話になっております。株式会社ジャバラでございます。
本日もジャバラ通信をお届けします。

【成長会計】

 日本が直面する、
生産性の低下、少子高齢化、人口減少、働き方改革による労働時間の短縮といった、労働時間と生産性に関する問題について、
分析・検討するのに有効な手法として、マクロ経済学の成長会計があります。
成長会計は、コブ=ダグラス型生産関数を成長率に分解した、
 実質GDP成長率=労働成長寄与+資本成長寄与+TFP成長率
の式で表され、
・資本成長寄与:設備投資、DX投資に資本分配率(α)を掛ける
・労働成長寄与:採用、人材育成の成長に労働分配率(1-α)を掛ける
・TFP成長   :業務効率化、イノベーション、技術力や組織力の向上
と、経済成長を3つの要素に分解することで、
何が成長に寄与しているのか、あるいは、
成長のためにに何に投資・何を強化すべきか、
といった分析・意思決定に役立てることができます。(係数αと1-αは、成長率を付加価値への寄与度に変換します。)

 さらにこれを、企業レベルに落とし込んで
 付加価値成長率=労働成長寄与+資本成長寄与+TFP成長率
として、企業経営に活用することが可能です。
・付加価値成長率(%):(当年付加価値/前年付加価値ー1)×100
・労働成長寄与(%):(当年労働時間/前年労働時間ー1)×(1-α)×100
・資本成長寄与(%):(当年(有形+無形)/前年(有形+無形)ー1)×α×100
・TFP成長率(%):付加価値成長率ー資本成長寄与ー労働成長寄与

参考)
内閣府 図表目次
https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je15/h05_hz00.html
第3-1-2図 成長会計分析でみる生産性の動向

==========
当社ジャバラ製品のご紹介
==========
■橋梁用開閉式ケーブルカバー
 斜張橋や吊橋に多いPE被覆ケーブル定着部には、定着管内への雨水侵入防止等のために、通常は円錐形の成形ゴムカバーが
取り付けられています。
しかし、この成形ゴムカバーでは供用後にカバー内の確認が行なえず、ケーブルシステムの重要性から、定期的に内部状態を
確認できる構造が望まれていました。

 この課題の解決を受けて、当社は開閉式ケーブルカバーを開発しました。

 開閉式ケーブルカバーは
・変位追随性を確保し、PE被覆と取付部の両方の負担軽減に配慮しつつ耐候性、耐久性、経済性も考慮したゴム引布を採用
 しました。
・点検用開口部は水密性のあるファスナーを採用するとともに、ファスナー面をカバーするラップ構造により、防水性能を
 向上させました。
・取付け部は防水パッキンを密着させ、バンドにより締め付けることで容易に脱着可能な構造としました。
・カバー全体には縦に点検用開口部同様のファスナーで完全に分離開放可能とし、供用後の交換も容易です。

 当開閉式ケーブルカバーは京都大学と共同で開発し、暴露試験でケーブルカバー内外の温湿度推移のデータを採取し、供用時
の点検サイクルの目安を検討しています。

 当社はモノづくりを通じて社会に貢献する姿勢を大切にし、社会課題の解決に向けて、各大学や研究所とも積極的に連携
しながら、日々新たな技術開発に取り組んでおります。

 では、次回通信をお楽しみに。






一覧へ戻る
お問い合わせ お見積り